水と重油を混合して生成するクリーン燃料です。燃料をエマルジョン化することにより燃焼コストの削減・高い燃焼効率を実現することができます。
通常、燃料油に本来溶解しない水を混ぜ、安定化したエマルジョン燃料を製造するために乳化剤(界面活性剤)を用います。
しかしこの方法ですと常に乳化剤を使い続ける(購入し続ける)ことが必要となります。少量ですが、大型燃焼炉では乳化剤の量や費用もかさみます。
また、燃焼ガス内に界面活性剤の分子成分が含まれ、ボイラー内の劣化も示唆されています。
インパル方式では多くのエマルジョン燃料の製造機とは異なり、乳化剤を一切使用せず無限にあるオゾンを媒介として燃料を製造します。
エマルジョン燃料を仕入れたり、大掛りな精製プラントなどの必要もなく、ボイラー(燃焼機器)の消費に合わせて随時新鮮なエマルジョン燃料を作り、供給します。このシステムにより安定した燃焼を実現し、分離化・水による燃焼機器の腐食などの問題点を解決しました。
エマルジョン燃料が燃焼する際、水粒子が高温ガス下で瞬間的な沸騰と気化により、膨張し油粒子を微細化して拡散させます。通常の燃料噴霧器による油粒子に比べ、エマルジョン化された噴霧微粒子は高温下の中で細分化、微粒化されることになり、周囲の空気との混合が良くなるとともに、燃焼空気との接触面積が増え、重油だけを燃焼する場合より効率よく燃焼させることが可能になります。
エマルジョン燃料は沢山の利点を持つ素晴らしい燃料です。しかし、今までのエマルジョン燃料で見られるように、分離化・水による燃焼機器の腐食などの要因で、実用化は進んでいないのが現状です。
インパル方式では、それらの問題をオゾンの力ですべて解決しました!
@燃料粒子に含まれる水粒子が燃焼器内の高温雰囲気の中で微小爆発することにより、燃料粒子が更に微細化し、燃焼空気との接触面積が増え、燃焼効率が向上します。
Aボイラー等の燃焼炉内への過剰空気量を減少でき、燃焼炉からの熱損失を減少できます。
B燃焼熱は、部分的に水の蒸発によって失われますが、火炎温度が低下し、NOxの生成が抑制されます。
Cクラスター燃料中の水分の存在により水性ガス反応が起こり、排気ガス中の煤や煤塵を低減できます。